卸売業B社
中堅卸売業の自社物流改善のコンサルティング事例
ヒアリングと現場視察から把握した問題点は、
配送面において、①配送ルートが適切でないこと、②特定荷卸し先でアイドルタイムが発生していること、③車両回転率が悪いことであり、配送コストが同業他社と比べて割高である。
庫内作業面において、①ピッキングリストの不適切な表示、②ロケーション管理の不徹底、③梱包作業の混乱であり、これらにより荷役コストが割高である。
以上の問題点を解消するためコンサルタントによる支援を実施し、物流コストダウンを実現した。
コンサルティングの実施施策は以下の通りである。
輸配送改善コンサルティング
①現場情報の収集に基づいた配送ルートの再設計
②顧客を巻き込んだ取り組みで時間指定納品件数を削減し、1日当たり走行距離を低減
③庫内作業と配送作業を分離し、車両回転数を向上
庫内作業改善コンサルティング
①不要な情報の削除による、分かり易く見易いピッキングリスト策定
②物量や出荷頻度に基づいたロケーションの再設計
③梱包作業の標準化
④WMS(倉庫管理システム)の見直し
コンサルティングによる成果は以下の通り
・1日1台当たり配送件数の増加
改善前 12件/日台
改善後 14.8件/日台
・1台当たり走行距離の削減
改善前 108km/日台
改善後 105km/日台
・庫内作業コストの削減
改善前 261人時/日
改善後 229人時/日
※正社員のパートアルバイト化による労務費の変動費化も同時に実施
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