物流改善プロジェクトの目標を明確に〈物流コンサルティング〉
物流コンサルタントとして、物流改善プロジェクトを進めるに当たってはその目的を明確にします。
プロジェクトの目標と言っても色々と考えられますが、その企業の問題点、課題から目標を決めます。
その際にQCD(品質・コスト・納期)の視点で考えてみましょう。
例えば、Q(品質)面では、誤出荷削減,誤ピッキング削減,配送事故削減,荷物事故削減,顧客の「いいね」を高めるなど。
C(コスト)面では、1ケース当たりのピッキングコスト削減する,1ピース当たりの出荷コストを削減する,梱包コストを削減する,保管コストを削減するなど。
D(納期)面では、入庫処理時間を削減する,出庫時間を削減する,梱包時間を削減する,受注から出荷までのトータル時間を削減するなど。
以上のように目標を設定したら、KPI(重要管理指標)を設定します。
定量データで検証できるようにKPIを設定するのです。
そして、何時までにといった期間を決めて、マイルストーンを設定していきます。
物流改善で成果を上げるためにはこのような前段取りが重要であり、いきなり改善活動をスタートしてしまうと、プロジェクトメンバーのモチベーションが継続できなかったり、周りからの支援が得られなくなったりして改善がとん挫してしまいます。
そうならないために、手順をしっかりと踏んでいきましょう~。
関連記事
-
経営計画書作成の勧め
弊社では経営計画書を作成し、社員を巻き込んだ経営管理体制を構築することをお勧めしています。 弊
-
思い込みを排除する方法〈経営コンサルティング〉
経営コンサルタント、物流コンサルタントの大原です。 皆さんの会社では以下のような発言をよく聞き
-
無駄をなくす〈経営コンサルタント〉
製造現場の改善コンサルティングをするとき、よく見かける光景がある。 それは、「余分な仕掛品が各
-
トラック運送業者の経営改善策〈経営コンサルティング〉
昨今、トラック運送業における労働力不足は顕著になっています。 ドライバー不足のため運送業の中で
-
働くということ〈経営コンサルタント〉
思うに、「働く」は人生の中で多くの時間を費やしているものだ。 働き方にもいろいろあるだろう。 で
-
顧客との絆〈経営コンサルティング〉
ある会社では、既存顧客に定期的にレターを出している。 既に10年以上に渡って定期的に顧客に発送する
-
コア人材を育成する〈経営コンサルタント〉
経営改善や業務改善など改善活動を行うに当たって、重要になるのは人材だ。 それは当たり前の事ではある
-
レイアウト図を書いてみる〈物流コンサルティング〉
物流センターでは多様な商品が入出庫を繰り返しています。 アイテム数が多い物流センターでは登録で1万
-
「しか」でなく「でも」となるように〈経営コンサルタント〉
私は、製造業,運送業,サービス業を中心に経営コンサルティングをしている。 仕事がら、まずは現場を診
-
物流作業の生産性を高める1〈物流コンサルティング〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? このようなことを検討する場合には、
- PREV
- 原価低減活動〈経営コンサルティング〉
- NEXT
- 経営改善プロジェクトメンバー〈経営コンサルティング〉